定年退職。司法試験合格にすすむ。

3月定年退職済。3年後の司法試験合格をめざすブログ。

定年退職。司法試験合格にすすむ。16伝説の営業マン

凡人月斗は54歳まで外資系精密機器メーカーに勤務。伝説の営業マン2人(H氏とM氏)に出会った。いづれも上司でもあった。


アメリカの精密機器技術を日本に導入した会社で、時代背景もあろうが高度成長下で急拡大していった。さまざまな製造分野では、品質向上が命題(歩留まり向上が製造原価に直結していることから)であり、国産品の5倍の値付けであったが、順調に拡販された。顧客の大半は大手企業ゆえ、付き合って大丈夫な相手か否かの判断が働くようで、人としてのポテンシャルの有無は乗り越える一つのハードルであった。当然、納得させる営業力は必須であった。一方何でもありで、ゆるさがまだのこっていた良き時代でもあった。


この二名がもしいなかったら、現在のその会社の売り上げは2-3割低いものとなっていただろう。貢献度は大であった。


しかし、2人ともに企業人としては、幸せとはいいがたい晩年であった。


H氏は月斗入社当時、大病後の復帰したてだったようで、鬼とよばれていた面影はなく、ジーンズばきで机に腰掛け、ゆったりとした雰囲気の初対面だった。 

その後、第一線に復帰すると、ゆったりとした雰囲気はかわらなかったものの、急所をはずさぬ対応はみごとなものだった。アメリカ本社の鳴り物入りで開発された新商品が、誰がどうやっても売れない状況を一気にかえていった。見事だった。過労がたたり40代半ばで旅立った。


その一番弟子とも言えたM氏は50代半ばで、不運な役回りを担った直後、測ったようなタイミングで小規模だがリストラが行われ、会社を去った。社内でのあたりがきつい面が災いしたのであろうか。


二人が会社にもたらしたものは大きなものがあり、新たな商売を開く能力のない多くの大半の社員たちは、いまもその2人の恩恵に浴している。


会社人生とは不思議なものだ。最大の功労者が報われるとはかぎらない。また、その逆もまた存在する。



ところでお勉強の方は、勉強時間確保のため、本日より時間を食べる吸血鬼(テレビ)をみない生活に突入。

※映画は含まない。